「身土不二」(しんどふじ)

2018.2.15“読む”レッスン オフィシャルブログ

私が「身土不二」の言葉を教わった時、漢字から食に結びつく意味があるとは想像も及びませんでした。本来は仏教用語ですが、石塚左玄が玄米を基礎とした食養を普及させた団体「食養会」の『地元の食材が体に良いとする考え方』に合った言葉だと京都の僧侶が教えて「しんどふじ」と読んで使われるようになりました。

 

(しんどふに)仏教用語。

「身」(今までの行為の結果=正報)と、「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は

切り離せない、という意味。

 

(しんどふじ)食養運動のスローガン。

「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で、大正時代に「食養会」が創作した。

〈引用:ウィキペディア〉

 

身土不二の言葉を学んで、私の地元には何があるだろうと探してみました。

都内の下町で今は住宅ばかりです。近くで収穫できる食品はないように思えます。

しかし、子供の頃から食べていた小松菜が地元の特産品だと知り驚きました。

あまりに身近な野菜だったので意識せずに頂いていました。

 

 

 

名前の由来は八代将軍吉宗が鷹狩をするときの食事をする場所として、香取神社が選ばれ、

時の神主亀井和泉守永範が餅のすまし汁に青菜を少々添えて差し上げたところ、

とても喜ばれ、土地の名をとって「小松菜」と命名されたと伝えられています。

(香取神社)

 

 

小松菜は、現在は通年栽培されていますが、元々は関東で冬野菜として親しまれてきました。鍋料理や炒め物、味噌汁やお雑煮など多くの料理に取り入れることが出来ます。

栄養価も非常に高く、β-カロテン、ビタミンC・E、カルシウム、鉄分、食物繊維も多く含まれています。

 

〔効果〕骨粗鬆症の予防、貧血、むくみ、風邪予防、老化(酸化)の予防、高血圧予防

 

 

健康の為に自分の身土不二は何か探してみるのも面白いかもしれません。

 

 

(文:S.AOKI)