元気を育てるレッスン
11月になり、少し気候も落ち着いた感がありますが、いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ来年の予定なども決まりつつあり、今年の抱負や目標を振り替える季節です。
今年のはじめは、どんな目標をお持ちでしたか?
どんな目標も日々の積み重ね。
というわけで、今日は日々の小さな心がけが、小さなレッスンになるというお話です。
まずは、普段のレッスンで習ったことや得た情報を「意識して」いますか?
それを実践してみて、自分にとって本当によいかどうか「意識して」いますか?
もし、できていなくても、
それは、私たちの伝える力が足りなかったせいかもしれませんので、
落ちこまないでください。
健康サポートスタジオでは、気功的ヨーガ、気功ストレッチをはじめ
ピラティスや太極拳などのクラスもありますが、
それぞれ全然別々の方向を向いているわけではありません。
どのクラスでも、必ず日常生活で生かしてほしいこと、
「意識して」ほしいことなどをお伝えしています。
今日は、皆さまが普段レッスンの中でやっていること、聞いた言葉などを
改めて「意識して」いただくための“読む”レッスンです。
今年のはじめ、こんな事がありました。
70~80代の高齢者の体操教室に行く途中、
会員さんが、私の前をスタスタと歩いているのを見ました。
「はて?この方は膝が痛くて前は杖をついていたはず。本当にご本人かしら?」
と近寄っていくと、やはり間違いありませんでした。
以前の歩き方とあまりに変わっていたので驚いて、
ご本人にそう伝えたら、以下のようなお答えでした。
体操に通い始めた時は膝が痛くてヒアルロン酸注射をしていたけれど、
自分でも足や膝のマッサージなどケアをするようにしたらかなりよくなって
注射も杖もいらなくなった。
歩くときは親指をちゃんとつくように意識している。
今までは小指にばかり体重がかかっていたので、
親指をつくと外反母趾になったような変な感覚がする。
とおっしゃるのです。
しかし実際には外反母趾はありませんでした。
ご本人の感覚と、実際の感覚の違いです。
この方はいつも積極的に質問され、
アドバイスしたことは日常生活の中で必ず実践してみるという方で、
立ち方について、歩き方についてなどよく質問されていました。
最初の頃は、膝はひどくむくんでいて、かなりのO脚もあり、
下を向いて小さな歩幅で歩いている印象でした。
入会されて2,3か月で杖がいらなくなり、
さらにその2,3か月後の出来事でした。
姿勢も変わり、歩幅もスピードも以前とは比べ物になりませんでした。
会話の中で何度もでてきたのが、「意識している」という言葉でした。
レッスンに来ることと同じように、あるいはそれ以上に大切なのは
レッスンで得たことを日常的に「意識する」ことだと、改めて思いました。
「意識する」と、私たちの心や身体は意識した方向に動いていきます。
「意識した」した結果がどうだったかを更に「意識する」ことで、
もし間違った方向に進んでいた時は早く気づくことができ、方向習性が可能です。
この方も、自分で「意識して」実践した結果がよいのかどうか疑問に思うたびに
ご質問されていたようで、そうした繰り返しが、
こんな短期間での目覚ましい変化に繋がったのでしょう。
さて、普段レッスンでやったことをどのくらい「意識している」でしょうか?
明日からもう少し「意識する」と、更に新しい嬉しい変化があるかもしれません。
しかし、「意識する」を通り越して「気にし過ぎる」と、
ストレスにもなりかねませんので、神経質にならないよう、気楽に考えましょう。
気持ちを楽に構えていたら、来年はもっと楽に目標を立てられるかもしれません。
あるいは、今までできなかったことを改めて挑戦してみることができるかもしれません。
「気にする」のではなく「意識する」生活を、来年は目指してみませんか?
(内山尚子)