元気を育てるレッスン
マスクを着けたままでのレッスンが1年以上続く中、表情がわかりにくだけでなく、皆様の“表情筋”が衰えているのではないかと心配です。
リアルレッスンでは顔を触ったり、大きな声を出したりすることはまだ控えなければなりませんので、顔のマッサージなどもできません。
また、オンラインレッスンでも、お互いの会話がなく、画面を注視することによって目の疲れを訴える方も多いですし、笑顔だけでなく表情が乏しくなっているように感じます。
ずいぶん前にNHKでも、顔の筋肉、特に口の周りの表情筋を動かさないことで、“老け顔”になるという恐ろしい実験結果を放送していました。
先月のオンラインレッスン(「ヨガ&ピラティス」「ピラティス・ボディメンテナンス」)では、継続して顔のマッサージやストレッチなどを行いましたが、皆さま継続してセルフケアしているでしょうか?
丁寧なケアができなくても、口角をあげて笑顔をつくるだけでも、筋肉の衰えによる“老け顔”を予防できますので、気が付いたら“笑顔”をつくってほしいものです。
その際、意識していただきたいのが、“口角”をあげること。
たまに笑う時も“口角”が少しさがっていたり、真横に引いていたりする方をお見掛けしますが、このような笑顔は、残念ながら“老け顔”になりやすく、“つくり笑い”のように見えてしまいます。
下のイラストをご覧ください。
口角をあげている時は、頬の筋肉が使われるので、顎から頬にかけて引き上げられ、リフトアップに繋がります。
しかし、口角を下げている時は、怒り顔や泣き顔のような“しかめっ面”に近く、顎の下の筋肉が使われ、顎から首にかけて太く固くなり、その結果、顎や首周りに皺ができてしまいます。
笑顔
怒り顔
泣き顔
鏡の前で笑顔を作って、どれに近いか確認してみてください。
口角を下げる筋肉には、首から胸にかけて大きく広がる広頸筋も関わり、顎の皮膚を引っ張るため、“首の皺”、“皮膚のたるみ”、というたいへんありがたくない結果にも繋がります。
広頚筋
イラスト出典:「肉単」(株)NTS
笑いは免疫細胞を活発にし、幸せホルモンを分泌するとも言われてますから、笑顔をつくることは、いろいろな意味で健康や若さを保つことに繋がります。
まだもう少しマスク生活は続きそうですから、とにかく“笑顔”、“口角をあげる”生活を心がけ、マスクを取ったときに、より若々しくステキな笑顔になっているように毎日を過ごしてください。