元気を育てるレッスン
人のからだは運動をして刺激を与えないと筋力や骨が弱くなり衰えていきます。
今回は骨についてお話します。
骨は身体を支え、造血、カルシウムを蓄えるという働きがありますが、
近年の研究では、更に骨細胞が放出した骨ホルモン(オステオカルシン)が、
それぞれの臓器に届けられると、
認知症予防や糖尿病の改善、免疫力アップなど様々な若返り効果があることがわかってきました。
骨に正しく刺激を与えると、その刺激で全身の骨が活性化、
骨ホルモンの分泌が促されると考えられています。
特に垂直に重力をかけるジャンプは効果的な運動です。
縄跳び、その場スキップなども良いですが、もっと簡単でお薦めなのが「かかと落とし」です。
【かかと落としのやり方】
① 姿勢をまっすぐにして立ちます。
② 頭の頂点を真上に引き上げるようにかかとを上げて大きく伸びあがる。
③ 上げたかかとを一気に落とす。
奥歯がカチッと合わさるくらい、頭のてっぺんまでジーンと衝撃が来るイメージ。
※膝などに疾患のある方、既に骨粗鬆症と診断をされている方、転倒の危険のある方は何かにつかまりながらするなど充分注意をして行う。
目安は一日30回以上が目標ですが、一度にしなくも
朝10回、昼10回、夜寝る前10回というように分けて行っても良いです。
また外出の時の信号待ちの時でも、洗い物の途中でも、気が付いたときに、一人でできる手軽さと、
第2の心臓と言われるふくらはぎも筋トレもできるので、お薦めです。
(井上博子)