足ゆびエクササイズ

2019.5.4“読む”レッスン オフィシャルブログ

足の指にはどんな役割があると思いますか?

 

レッスンにいらっしゃっている方は、

毎回足ゆびほぐし足ゆびジャンケンなどしているかと思います。
レッスンに来られない方も、タオルを足ゆびで引き寄せて

筋肉を鍛えるエクササイズ(タオルギャザリング)などを聞いたことはありませんか?

 

末端の毛細血管まで血流をよくすることももちろん大事な目的ですし、

大地を踏む力、転倒を防ぎバランスを保つ力を鍛える効果もあります。

 

そんな足ゆびの役割に影響を与えることで、最近私が注目しているのは、

つけ根の関節(基節関節)がしっかり曲がる(底屈できる)かどうか

 

浮き指ってご存じですか?

 

指先が床から浮いていたり、きちんと体重がかけられない状態です。

つまずきそうになっても踏ん張りがききません。

浮き指は若い方にも多く、疲れやすく、膝痛や腰痛になりやすいだけでなく、

変形性関節症や外反母趾、O脚などにもつながります。

 

浮き指になると、指のつけ根の関節は若干反った(背屈)状態になります。

この関節は足の横のアーチを作っている部分でもあるので、

指が浮いていると、指の腹に分散されていた力が全部つけ根にかかり、

アーチが押しつぶされてしまうのです

 

赤い印がつけ根の関節(基節関節)です。

この写真はちょっと大げさに指を上げていますが、

これに近い状態の方がけっこういらっしゃいます。

 

このつけ根の関節は、タオルギャザリングのような動きだけでは、

しっかり使えていないことも多く、見落としがち。

高齢者の中には、つけ根を曲げようとすると「痛い」と言う方もいらっしゃいます。

 

こんな風に指の先の方だけ曲がる方が多いです。

 

曲げると痛いということは、歩く時もつけ根は反らせたままになっているため、

後ろに蹴り出す力が弱くなります。

すると、後ろに蹴った反動が使えないので

太ももやつま先を持ち上げる力が余計に必要になり、

結果、足首を固め、膝を曲げたま前に出すようになり、歩幅も小さくなります。

 

まずはきちんと曲がるよう、手でサポートしながら動かし、

曲がった形をキープできるように練習してみてください。

 

 

曲がるようになったら、次は他の関節、第1、第2関節は曲げないで、

つけ根だけ曲がるように練習してみましょう。

アーチをサポートする筋肉が一緒に働きます。

 

外反母趾などで曲がりにくい方は、関節の少し足首寄りの骨を、

内側に手で締めるとアーチができて曲げやすくなります。

 

最初は足の裏や甲がつってしまうかもしれませんが、

その時は一度リラックスさせて、緊張が取れてから行ってください。

 

写真を参考に、毎日1分でいいので、エクササイズしてみてください。

きっと立ったときの感覚が変わってきますよ。

 

 

(内山尚子)