元気を育てるレッスン
Sitting is the new smoking.
って聞いたことはありますか?
座りすぎは、喫煙と同じくらい健康被害が大きく、死亡率を高めるという研究発表があり、
WHO(世界保健機関)でも「世界で年間約200万人の死因になる」と注意喚起しています。
特に日本人は座っている時間が非常に長いという統計が出ています。
一部の企業では、立ったまま会議をしたり、立ってパソコン作業ができる環境をつくったりしているそうですが、まだまだ浸透していません。
環境が変えられないのならば、何か出来ることはないでしょうか?
私は、座る時間だけでなく、座る姿勢や同じ姿勢を続けることが更に健康被害を大きくしていると考えます。
皆さんは仕事しているとき、どんな姿勢で座っていますか?
どんな姿勢でも、長時間同じ姿勢でいることは、血流を悪くし、筋肉を固めます。
まずは、こまめに立ったり、ストレッチをしたり、血流を促して悪さをする老廃物を流しましょう。そしてそのたびに水分も補給しましょう。
そのうえで、今のご自身の環境でもっとも身体に負担の少ない座り方を考えましょう。
負担の少ない座り方は、すなわち身体の表面はリラックスしていて疲れにくく、
背骨を中心とした体軸を支持する深層筋が働いている状態です。
深層筋は疲れにくい筋肉ですから、疲れてきたら、姿勢が崩れていると思って身体を動かしましょう。
今日はパソコン作業をするときの、一般的に“正しい”と言われている座り方をご紹介します。
椅子の形状や高さによっても変わりますが、上半身の位置関係と手の位置、視線は大事です。
また、今はノートパソコンを使う方が増えているようですが、
画面とキーボードの位置関係が写真のように理想的にはなりません。
外付けのキーボードや、傾斜のあるパソコンラックなどを使うとかなり改善されますので、
工夫してみてください。
正しく座れていれば、知らず知らずのうちに姿勢を保つ深層筋のエクササイズになり、
肩凝りや腰痛も自然と減ってくると思いますよ。
それでも長時間座らざるを得ない方のために、
座ったままできる運動を、今後も少しずつ紹介していきます。
(内山尚子)