元気を育てるレッスン
スマホやパソコンの使い過ぎで首が痛くなったことはありませんか?
下を向いたまま画面を凝視していると、首の自然なカーブがなくなり、
ストレートネックと呼ばれる状態になります。
また、パソコンの場合は顎を突き出して首を縮めたままの姿勢になっていませんか?
どちらの姿勢も頸椎に過剰な負担をかけ、続けていると骨が変形したり、神経に影響を与えたりすることがあります。
また、目を使うことで、首と頭蓋骨をつなぐ奥の方の筋肉が緊張し、脳血流が悪くなり頭痛が起こることもあります。
目からの刺激は脳疲労を起こします。
意識的に画面から目を離し、目を休める時間をつくりましょう。
そして首のストレッチをやってみてください。
①盆のくぼに人差し指と中指を差し込み、親指の付け根のあたりが耳の後ろの骨「乳様突起」に当たるようにして、頭蓋骨全体を手で支えます。
②首の力を抜き、手で首を長く伸ばすように頭蓋骨を上に引き上げます。この時、肩があがると首が短くなってしまいますので、肩を下げて、”ろくろっ首”のように長くしていきましょう。
③肘を開いて、盆のくぼに当てた指先に頭蓋骨の重さを預けていくようにして、軽く上を見上げます。そのまま軽い力で頭と手で押しあいっこして、息を吸って少し止めます。
★注意
首の後ろが縮まないように、背骨も少し後ろに傾け、胸から肘を開くようにしましょう。上を見過ぎても首に負担がかかります。
④吐きながらお腹で背骨を押すように頭をまっすぐの位置に戻します。
⑤もう一度息を吸って首を長く引き伸ばし、吐きながら肘を少し斜め前に引き、頭蓋骨を斜め前方に引き抜くように首の後ろを伸ばしてゆきます。
肩甲骨の間から首が繋がって伸びていく方向です。
⑥そのまま息を止めて、頭と手で軽く押しあいっこします。
★注意
頭を床の方に押すと首の付け根から折れ曲がり、頸椎を傷めてしまいます。また、首の前面もシワが寄って顎に力が入ってしまいますので、頭で手を押した時に口の中や顎の下が緩んでいる位置が正しい角度です。
盆のくぼを支えることが指や手首の負担になる場合は、手を組んで後頭部全体を包むように支えてもOKです。
疲れを感じる前に肩甲骨周りを動かすこともストレートネックの防止になりますので、こまめに身体を動かし、ストレッチして、血流をよくすることも忘れないでください。
(内山尚子)