元気を育てるレッスン
皆さんは姿勢を正そうと思った時、まず何をしますか?
●視線を上げる
●胸をはる
●お腹をひっこめる
●お尻をしめる
●膝を伸ばす
などなど…
人によっていろいろな反応があるかと思います。
身体技能に長けている方なら、
「丹田に重心を落とす」
「余計な力を抜く」
なんていう答えもあるかもしれません。
姿勢を正す前の状態によって、上記のどれも間違ってはいないと思います。
でも、あれこれ考えてコントロールしなくても、
簡単によい姿勢になり、楽に立てる方法をお伝えしましょう。
①まず、25~30cmくらいの食品用ラップフィルムの芯と浴用タオルをご用意ください。
もしあれば、滑り止めになるネットもあるとよいです。
★同じような長さ・固さ・太さのものがあればなんでもかまいません。
②その芯にタオルを巻きつけます。
タオルの上に滑り止めネットを巻きつけます。
★ラップの芯やその代わりになるものがない時は、
バスタオルを幅30cmくらいの幅で、帽状にしっかりと巻いたものでもかまいませんし、
ヨガマットを巻いた物や雑誌を重ねたものでも応用できます。
③この棒を床に置き、写真のように腰幅に開いた足の指の腹と指の付け根が乗るようにします。
しっかりと指で芯をつかむようにして踵は床を押すように立ちます。
足の内側が平行になるように注意しましょう。
④骨盤が後ろに引けたり、お腹が前につき出たりしないようにします。
足の指と踵で押した力をお腹に集めるようにして
上半身はリラックスして背骨を伸ばして1分程度立ちます。
(写真の青ラインは耳に合わせてあります。)
⑤ラップの芯を足下からはずして、床に立つと、
足裏に力を入れなくてもしっかり床に密着して押している感覚があり、
腰や背骨も力を入れないでスッと伸びていく感じがします。
最初はわからなくても、何度もやっているうちに足もとがしっかりしてきて
感覚が変わってくると思いますので、続けてみてください。
歩く時も足が前に出やすくなりますよ。
外ではできないことですが、この感覚がわかると日常生活どこにいても姿勢を正しやすくなります。
★アキレス腱からふくらはぎがかなりストレッチされますので、
できればこの後、足の甲からすねを伸ばすストレッチを入れて、
筋肉のバランスをとるとよいでしょう。
★更に土ふまずや踵を芯に乗せて、
しっかり押すようにそれぞれ1分ずつ立ってみてください。
足裏全体が吸盤のように床について安定した感じになります。
実はラップの芯を使う方法は、生徒さんから得たアイデアなのです。
その方は、歯磨きをしながらストレッチしているそうです。
レッスンでは小さな薄いマットを重ねたり、ヨガマットを丸めたものを使ったりしていました。
それぞれによい効果がありますが、家庭で簡単にできる方法としてラップの芯はお勧めです。
芯があることで、しっかり足の指でつかむ感覚があり、
左右の差も感じやすいのでコントロールがうまくいきます。
是非おためしください。
(内山尚子)