元気を育てるレッスン
最近、“五十肩かもしれない”という方が何人かいらっしゃって、
その原因のひとつにパソコン作業などで陥りやすい
肩を内側に巻き込んでしまう姿勢があるようです。
当然肩甲骨も前側に引きこまれて、手を上げたり後ろに回したりするには都合の悪い位置に固定されているのが特徴です。
腕を動かすとき、肩甲骨や鎖骨が一緒に動いてくれなければ、
肩の関節は意外と可動範囲が狭いのです。
そこで、まずは腕や肩甲骨を内側(前側)に引きこんでいる
胸部のストレッチを試してみましょう。
壁のあるところでしたらどこでもできます。
最初に以下のことをご注意ください。
★鋭い痛みを感じたり、動かさなくても痛みを感じたり、熱感があったりする場合は炎症を起こしている可能性がありますので、動かさないようにしましょう。
★ストレッチは気持ちよい感覚が目安となりますので、痛みを我慢して力任せに行わないでください。
① 壁に向かって立ち、ストレッチする側の手の平から肘までを壁につけます。
上腕は肩の高さくらいですが、痛みを感じない程度に調節してください。
② 少しずつ体の向きを変え、横向きになります。
鋭い痛みを感じた時はその手前で止めてください。
体が壁に近いほど、肩の付け根が後ろへ引かれて強くストレッチされますので、
最初は壁から少し体を離しておくとよいでしょう。
③ 肩の付け根がストレッチされて痛気持ちいくらいに腕の高さや身体の向きを調整し、
30秒~1分程度キープします。
ゆっくり呼吸をして力を抜くようにしてください。
④もう少し伸ばせそうだったら、更に肩を壁に近づけていきます。
⑤痛みがなく、更にストレッチしたい方は、腕の位置を高くしたり、
肘を伸ばしたり、真上に伸ばして腋を壁につけるようにしたりして、
いろいろな角度で試してみてください。
このストレッチは、肩こりの解消にも効果大です。
腕を高く上げると、脇や背中側の筋肉、腕の内側の筋肉などもストレッチされ、
上半身全体の流れがよくなり軽くなります。
職場でやりにくい場合は、周りの肩こりさんにも声をかけ、巻き込んでやってみましょう!
(内山尚子)