肩こりはどこからくる?

2021.7.5“読む”レッスン オフィシャルブログ

肩こり・首こり、肩の痛みなどがあるとき、直接肩を揉んだりするよりも、肩甲骨を動かしたり、胸をゆるめたりすることがレッスンではよくあります。

レッスンを受けている方は、その後、肩が楽になる、ということを常々感じられていることでしょう。

 

肩こりの原因はいろいろありますが、実は、胸や肩甲骨に限らず、腕を含む上半身をまんべんなく動かすことで、ある程度解消されます。つまり全身運動です。

全身運動で血流はよくなり体温も上がり、錆びついた(比喩です)関節も滑りがよくなります。

 

身体の前面では“大胸筋”という大きな筋肉(ボディビルダーが見せるムキっとした胸の筋肉です)や、後面では“広背筋”という、その名の通り広い範囲に広がる筋肉が、腕とつながり肩甲骨と連動しながら動かしています。

下図のようにこの二つの筋肉がストレッチされるからこそ、肩関節や肩甲骨がスムーズに動き、腕をしっかり天井に伸ばしていくことができるのです。

 

出典:「臨床で毎日使える 図解姿勢検査法」新関真人

 

もし、この大きな筋肉が固くなってしまうと、挙げようとする腕を下に引っ張り、挙げにくくさせてしまうので、代わりに肩こり・首こり筋が必要以上に頑張らなければならなくなります。

すると、腕を高く挙げていないにも関わらず、少し動かすだけで反射的に緊張し、それが常態化してしまいます。

必要以上の力で、肩の関節をギュウギュウと押し付けたり、ずれたりする原因にもなり、

その結果、肩が痛くなり、五十肩などにもなり易くなってしまいます。

 

また、広背筋は腰までつながっていますので、腕を挙げるだけで腰まで引っ張られ、腰痛の原因になることもあります。

 

単なる肩こりでも、上半身全体の筋肉が関わっているといっても過言ではありません。

つまり、運動不足は肩こりに直結します。

 

コロナ禍であるだけでなく、雨ばかりで身体を動かす機会が減っている今日この頃、腕を大きく振り挙げたり回したりするだけでも上半身の運動になりますのでお勧めです。